Ninja ZX-9R


 Ninja ZX-9R

 Ninja ZX-9R C1型 1998年式 カナダ仕様


 購入経緯

当時乗っていた86'GSX-R750のエンジンが非常に不調の為、乗換えを決意。行きつけのバイク屋に45万〜50万の範囲で業界オークションで探してもらうことに。C型の出品が毎週2〜3台の為見つかるのに何週間かかるか心配だったが3日で見つかった(笑)。走行距離27500km、車検1年半付きで仕入れ値42万円とのこと。納車整備(オイル交換、オイルエレメント交換、各部チェック)と登録代行は無料で、会場に支払うオークション手数料1万円と「2万だけ儲け分頂戴♪」の2万円を合わせて支払額は45万円。安いと思います。赤○爵では同条件の車両が本体価格だけで50万ぐらいはすると思われ。それに車検や諸経費で+10万円はいくと思います。


 長所

ラムエア付き143PSは速い(前のGSX-R750の77PSから66PSアップ)。

基本設計をZX-6Rベースにした為、B型よりも約35kgの軽量に成功し、そこそこ軽い。

街乗り、高速、ツーリング、峠とステージを選ばない汎用性は素晴らしい。

日常使用の燃費が17〜20km/lと良い。また燃料容量も多い。

リアシートの小物入れの使い勝手が非常に良い。

6PODのFブレーキは制動力・コントロール性に不満はなく、見た目のごつさも良い。

今はなき300km/hフルスケールメーター。

エンジンフィーリングがB型C型E型F型中一番豪快(らしい)。


 インプレッション

パフォーマンス

C型9R最大の利点を挙げると、それはステージを選ばない汎用性だと思います。

街乗りでは自由度の高いポジションのおかげでSSというよりはネイキッド感覚で乗れてしまいます。アイドリング1100rpmからも普通に発進可能で、扱いやすいエンジンだと思います。市街地で4000rpm以上使うことは滅多にありません(というより通常の車の流れでは必要ありません)。しかし、3500rpmぐらいまでは同クラスよりトルクが細いようです。もちろんこれが使い勝手に影響することはありません。同じくツーリングでもこのポジションとエンジン特性は疲労を軽減させてくれます。シフトチェンジの頻度が少ないのは高出力車の特権です。

今でこそ143PSという出力は驚く数値ではありませんが、高速域(高速道路など)では十分なパワーと車体剛性のおかげで動力性能に不満を感じることはありません。3000rpm後半からトルクが立ち上がり4500rpmを超えるとそれ以下とは全く違ったシャープなエンジンになります。100km/hは6速4000rpm近くで、余裕なクルージングが出来ます。また追い越し程度の加速ならシフトダウンも必要ないと思います。因みに60km/hの一般道なら6速2500rpm程度で巡航可能です。

峠での使用は私自身素人な為と95%街乗り使用の為、速さに関することは答えられません。ただ高速域を安全に走れるマシンだと思います。接地感も十分ですし、適度な重量があるため安定した旋回が出来ます。しかし二次旋回時には4000rpm以上回ってないと一瞬もたついてしまい失速の原因になると思います。また9Rはマスの集中化等を徹底した現在のSSと比べると張り出しが大きく、今となっては不利なマシンです。もちろん公道という場所で性能をどれくらい引き出すかは人それぞれだと思います(腕、度胸、常識などを全て踏まえて)。

メーターパネル・ヘッドライト

300km/h規制前のモデルのため表示速度はフルスケールの300km/hです。小さい液晶パネルが二つあり左側はオドメーター・トリップメーター・時計、右側はメモリ式の水温計になっています。位置づけとしてはSS(スーパースポーツ)な為とくに高級感はありません。逆にその位置づけから水温計をデジタル式の実数表示にしてほしかったです。

ヘッドライトの点灯方式は仕様によって様々なようです。私の9Rはカナダ仕様で、ヘッドライト常時点灯(=原則ポジションランプなし)・パッシングスイッチはなし・ハザードありでした。他の仕様にはライトスイッチがあったりパッシングスイッチがあったりするようです。

ユーティリティー

リアシート内の小物入れは容量も多く、使いやすいです。車載工具一式・書類・ディスクロック・予備のブレーキレバー、クラッチレバー・軍手を入れてもさらに500mlペットボトル2本と350mlペットボトル2本を収納することが出来ます。ヘルメットホルダーはリアシート内のフックに掛けるタイプですが慣れてしまえば何ら問題ありません。ツーリングネット用の掛け具も収納式ですが、逆に完全に目に見えないところにあるテールカウルのフラットな作りが割りきった感じで好きです。


 カスタマイズ

マフラー 月木レーシング アレーテ・ボルテックス フルエキゾースト

購入時から着いてました。JMCA認定、車検対応のストリートマフラーです。音量は静か過ぎず、低音も効いていてなかなか気に入ってます。ブリッピングした時の音は最高ですね。造りも丁寧だと思います。

ステップ BEET ハイパーバンク

購入時から着いてました。質感、作動感は流石ビート申し分ないです。ポジションはノーマルと然程変わらないようで、好みにピッタリでした。このカラーもエロ格好良いです。強度も鍛造製法なのでかなりあるみたいです。

スクリーン MRA スクリーンレーシング

購入時から着いてました。見た感じ精度はかなり良いみたいです。流石ドイツ製。初めてこれの着いた9Rを見た時 え〜 と思いましたが(張り出してる山に)、今では断然こっちのスタイルです。ノーマルののっぺりしてるスクリーンが許せません(笑)。防風効果もかなり向上してるようです。

ヘッドライトブースター

ヘッドライトが仕組み上かなり暗かったので、リレーキットで独立ハーネスにしました。効果はまずまずで、夜間の疲労軽減になりました。


 沿革

2007年11月 ZX-9R納車 走行距離27500km

2008年05月 オイル交換(約30000km)

2008年10月 オイル交換(約32500km) タイヤ交換(GPR α-11)


 スペック

モデル zx900c1

全長/全幅/全高 2050mm/720mm/1155mm
乾燥重量 183kg
燃料タンク容量 19L(リザーブ約4L)

エンジンの形式 水冷4サイクルDOHC4バルブ
排気量 899.47cc
内径x行程 75.0mmx50.9mm
圧縮比 11.5:1
最高出力 143ps/11000rpm
最大トルク 10.3kgm/9000rpm
潤滑方式 ウエットサンプ
点火方式 トランジスタ

変則機形式 常時噛み合い式6段リターン
キャスター/トレール 24゜/93mm
ハンドル切れ角 左右28゜
フロントブレーキ 油圧式ダブルディスク(296mmxT4.5mm)対向式異型6ピストン
リヤブレーキ 油圧式ディスク(220mmxT5.0mm)方押し式1ピストン
フロントサスペンション テレスコピック正立式 フォーク径46mm
リヤサスペンション スイングアーム ユニトラック式
フロントタイヤ 120/70ZR17
リヤタイヤ 180/55ZR17

最高速度 約280km/h
1速最高速度 約130km/h

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